買取の基礎知識とヒント
不動産買取コラム

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2026/01/14(水)
私たちは、なぜ「急がせない不動産相談」を大切にしているのか
不動産の相談というと、
「売るか、売らないか」
「いつ売るのか」
という話になりがちです。
けれど私たちは、
その問いから始めないようにしています。
なぜなら、
相続や空き家の背景には、
不動産として割り切れない事情が必ずあるからです。
葬儀社が向き合ってきた「決断できない時間」
葬儀社は、
人生の中でも最も気持ちが揺れる瞬間に、
ご家族と向き合う仕事です。
大切な人を失った直後に、
冷静な判断ができる方は、ほとんどいません。
その時間を知っているからこそ、
私たちは「早く決めたほうがいいですよ」という言葉を、
簡単には使えなくなりました。
不動産は「資産」である前に「記憶の器」
相続不動産の多くは、
単なる建物ではありません。
- 家族で食卓を囲んだ場所
- 何気ない日常を過ごした時間
- 誰かの人生が確かにあった証
そうした記憶が詰まった場所を、
数字や相場だけで判断することはできません。
不動産として見る前に、
まず「家」として向き合う必要があると、私たちは考えています。
不動産会社らしくない、と言われる理由
私たちはよく、
「不動産会社っぽくないですね」
と言われます。
それは、
売却を前提に話を進めないからかもしれません。
・今は決めなくてもいいこと
・まだ気持ちが追いついていないこと
・何が分からないのか分からない状態
そうした段階を、
無理に次へ進めないことを大切にしています。
「売らない」という選択も、正解になり得る
不動産の相談を受けた結果、
「今回は売らないほうがいいですね」
という結論になることもあります。
それは決して、
失敗でも、先延ばしでもありません。
気持ちが整っていないまま決断するより、
立ち止まることのほうが誠実な場合もあります。
葬儀と不動産の間にある役割
葬儀と不動産は、
一見するとまったく別の分野に見えます。
けれど実際には、
人生の流れの中で自然につながっています。
私たちが担いたいのは、
「専門家に引き渡す前の時間」です。
・誰に相談すればいいのか分からない
・何を決めればいいのか整理できていない
・まだ答えを出したくない
その状態でも、
安心して話せる場所でありたいと考えています。
急がせないことは、何もしないことではない
「急がせない」とは、
放置することではありません。
選択肢を知り、
リスクを理解し、
必要な情報を少しずつ整理する。
そのプロセスを、
ご本人のペースで進めることが大切だと考えています。
私たちが大切にしていること
売却ありきではなく、
数字よりも気持ちを優先する。
それは、不動産の世界では
効率が悪い考え方かもしれません。
それでも、
人生の節目に関わる以上、
その非効率さを選びたいと思っています。
急がせない。
決めつけない。
不動産会社らしくない。
それが、
私たちの立ち位置です。